戦艦ポチョムキン(Battleship Potemkin) 1925年

セルゲイ・エイゼンシュテイン監督作品 

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

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 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%9D%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%A0%E3%82%AD%E3%83%B3


「國民の創生」からわずか10年でここまで来たのかと驚かされる編集技術。


旧ソ連プロパガンダ映画。


抑圧の帝政ロシア(絶対悪)と、被抑圧の民衆(絶対善)の2分法で構成されている。
モンタージュがこの時代にすでに完成していたことを証明する作品。


映画史上もっとも有名な6分間「オデッサ階段の惨劇」を見るだけでも価値がある。

アンタッチャブルのベビーカーや、銀河英雄伝説の血のカスケードなど、類似シーンは多数に及ぶ。

 

●モンタージュ

視点の異なる複数のカットを組み合わせる。


①グリフィス・モンタージュ(國民の創生)

 複数のカメラで同時撮影する。
 俳優を多角的な視点で編集する。
 爆破や戦闘に向いているため、ハリウッド映画の標準となっている。

 ゲームで言うとファイナルファンタジーシリーズ。


エイゼンシュテイン・モンタージュ(戦艦ポチョムキン)

 1台のカメラで撮影する。
 台詞(言語)を映像に置き換えて、時系列に線形に編集する。
 映像を記号的に扱うため、アニメでも多用される。

 ゲームで言うとドラゴンクエストシリーズ


*グリフィス・モンタージュは予算がかかりすぎるため、一度はすたれたけど、羅生門(黒澤明)によってその有効性が証明された。
 羅生門に感動したスティーヴン・スピルバーグによってハリウッドに再普及した。