ウエスト・サイド・物語(West Side Story) 1961年
ロバート・ワイズ監督作品
クラシックダンスと、モダンダンスと、ワイド画面を、完璧に使いこなしたダンスミュージカル映画。
ラブストーリーは「ロミオとジュリエット」を主題としているけど、根底にあるテーマは移民問題と貧困問題。
青少年の危うさともろさ、夢と不安、惨劇を知らずに心躍る少女。
ヘイトスピーチを繰り返す人間たちにぜひ見せたい。
技術的にはテクニカラーの原色で画面ごと塗りつぶしたり、ぼかしを入れたり、さまざまな実験が取り入れられている。
映画が総合芸術だということを改めて認識させられる作品となっている。
●ワイドショット
ダンス映画で多用される引きの映像。
ダンスをごまかさず取る必要があるため、演者のダンス力が試される映像手法でもある。
●少年とナイフ
トウジ「妹に、わしは何でもあらへん、と言うといてんか?」
ヒカリ「うん。」
●おやくそく
使い倒された物語構造だからこそ手は抜けない。
本作も、おやくそくの予算超過w