アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia) 1962年

デビッド・リーン監督作品 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9

 

実在のイギリス陸軍将校トマス・エドワード・ロレンスを描いた戦争映画。

マッチを指で消すのが趣味のロレンスが、炎を息で吹き消すと灼熱のアラビアの砂漠が広がる。

砂漠の中で増長し、戦争の中で変わっていく人間を見届ける友人。

 

アラブ人にアラブを与える聖戦は、イギリスとフランスの裏取引で終わりを迎える。


地平線の人影の3分間など、無駄遣いとも思える長い長い時間は、砂漠という広大な土地を連想させる。

 

ロレンスを追い抜く、バイク。

砂漠を走り抜けた記憶を忘れられないロレンスを、せめる人間は誰もいない。

 

アラブとヨーロッパ双方にとって不都合なロレンスが、失意のうちに砂漠を去って行く姿は、まさに現代のアメリカそのもの。

アメリカは砂漠戦の前に、アラビアのロレンスを見るべきだった。

見てたんだよね、きっとw

 

●序曲、休憩、終曲

 冒頭と休憩と終わりの黒画面に音楽が流れているのは、当時の映画では一般的。そうなの?

 DVDが壊れたのかと思ったw

 

●正義

 汚職や腐敗で国が滅ぶことはないが、正義で国が滅ぶことはある。

 食堂で英雄ロレンスに握手を求めた軍人は、病院でロレンスをビンタし、ロレンスの葬式で記者に怒りをぶつけていた人。

 

 誰がイイかではなく、何がイイかで考える。

 誰がワルイかではなく、何がワルイかで考える。

 

 あいつは、生意気で、上から目線で、人間性に問題があるから、あいつのいってることは間違ってる?

 そんな、まぬけな考え方をしないように。試されてますよw