風と共に去りぬ(Gone With The Wind) 1939年

ヴィクター・フレミング監督作品 

風と共に去りぬ [DVD]

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極端なわがまま娘「スカーレット」、極端な優柔不断「アシュリー」、極端ないい人「メラニー」、極端なマッチョ「レット」、極端な性格の4人の4時間が長く感じない、キャラクターと物語のバランスが絶妙。

エヴァのアスカ(明日)を思わせるスカーレットの強烈な性格は、波瀾万丈にふさわしい。どうにもならないことにぶつかったら「明日考える」w


風と共に去ったのは、黒人奴隷によって豊かさを享受していた、古き良きアメリカ南部の白人文化。


映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と同様、懐古主義的作品で、高度成長期の日本も、南北戦争前後(高度成長期)のアメリカも、決してイイ時代ではなかった。

白人の目線から南北戦争を描いている点では國民の創生と変わらないため、批判が多い作品でもある。


黒人の目線から南北戦争を描いた「風なんぞもう来ねえ(The Wind Done Gone)」は必見w

 

●スタジオシステム

 巨大な映画会社が、制作、配給、上映の3部門を統合し、映画市場全体をコントロールするシステム。
 監督、俳優、スタッフ、プロデューサーまでも契約で囲い込む手法で、批判も多いが、大作が多数生み出された。


 風と共に去りぬはその黄金期の作品。


 大作主義によってスタジオシステムは崩壊したと思われがちだけど、資本の集約によって、各スタジオの財務状態は充実しており、資本主義のシステムが正常に機能しているアメリカならでは。
 資本主義のシステムが今だに未熟な日本では無理w


 1950年を境に、独占禁止法とテレビの誕生によってスタジオシステムは崩壊する。


 日本のアニメやゲームも資本の集中が出来ず、国際競争力を失いつつある。
 資本主義のシステムを成熟させることが、クールジャパンには必要。


●逆光

朝陽、夕陽の逆光は素人でもイケテル絵になるため、多用は禁物。ここぞというときに使う。

 ・後ろからの光で被写体を濃厚なシルエットにする。
 ・斜めから光をで被写体の輪郭をぼやかす。