十二人の怒れる男(12 Angry Men) 1957年

シドニー・ルメット監督作品 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%80%92%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%94%B7

 

無罪とは、文字通り罪がないという意味で、有罪であることを立証できなかったという意味。


法治国家では、「疑わしきは罰せず」が大原則。


いかなる手段を用いても、免罪を生み出さないことが最優先される。

裁判官、弁護士、検察、法律の専門家が3つも投入されるのもこのため。


各々に生活のある個別の十二人が、密室で議論を交わしあう。


演劇の後に映画がある、その事実からは逃げられず、演劇ではできないことを映画でどうやるかが、大きな課題だった。

ところが、逆に演劇の構図にもどした本作は、演劇から本当の意味で解放された作品となった。

 

この映画に引き込まれる最初の理由は、12人のうち大半が、早く帰りたいから。

90分の映画を見に来たはいいが、早く帰りたいと感じている人はそう少なくはないはずw

 

ロマンシングサガ 

  各々に事情を抱えたキャラクターたちが、各々の気持ちを抱えて1つの目標へと向かっていく。

 ゲーム、とくにRPGに大きな影響を与えた傑作。

 海外ドラマでは必須の物語構造となっているが、きっと彼らもロマンシングサガをやりこんだに違いないw

 

 

 

●台詞

 古代ギリシャから続く西洋のレトリック。

 「言葉は真理に奉仕してこそ意味がある」

 文字通り、ポエムで押し切ろうとした陪審員と、真理を明らかにしようとした陪審員が激突する。

 会議でただ声がでかいだけの人間って、良くいるw